お部屋探しでは「管理会社」や「保証会社」など聞き慣れない言葉が出てきますよね。
それぞれの違いはわかりますか?
そんな方が多いのではないでしょうか?
この記事では、
- 管理会社
- 仲介会社
- 大家さん
- 保証会社
それぞれの特徴や役割などを解説します。
知識が増えるほど、不安が減ります。
流されることなく自分のペースでお部屋探しができるように、一緒に勉強していきましょう!
特徴・役割
不動産屋は役割分担をしています。
それぞれ何をしているのか、見ていきましょう。
管理会社
物件を管理する会社です。
主な仕事
- 入居手続き
入居審査
初期費用の見積もり作成
契約書の作成 - トラブル/クレーム対応
- 家賃の集金
- 更新/退去手続き
- 物件のメンテナンス
- 空室情報を発信
仲介会社
物件を仲介(紹介)する会社です。
主な仕事
- 管理会社の物件をお部屋探しサイトに載せて広告
- 物件への問い合わせ対応
- 接客
お部屋探しの相談
物件紹介
内見の手配/案内 - 申込み/契約手続き
お部屋探しサイト = スーモやホームズのことです。
「不動産屋さん」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、この仲介会社ではないでしょうか。
大家さん
物件の所有者です。
「貸主」「家主」「オーナー」と呼ばれることも。
個人だけでなく、法人(会社)の場合もあります。
ほとんどの大家さんは管理会社に物件を任せており、入居者と直接やり取りすることは少ないです。
保証会社
入居者が家賃を支払えない時に、立て替える会社です。
利用する場合、保証料を支払う必要があります。
主な仕事
- 入居審査
- 家賃の立て替え
- 立て替えた家賃の返済請求
- 返済についての相談
保証会社は基本的に管理会社が手配します。
家賃を滞納しない限り、入居者と直接やり取りすることは少ないです。
管理会社とは別に、保証会社にも入居審査があります。
保証会社を利用する場合、両方の審査を通過しなければお部屋を借りることはできません。
保証会社の審査が通れば、管理会社の審査も通るケースが多いです。
連帯保証人を立てれば、保証会社を利用しなくても良い物件はあります。
しかし保証会社の利用が必須の物件がほとんど。
個人の連帯保証人より、法人の保証会社の方が信用度が高いためです。
それぞれの繋がり
「管理会社」「仲介会社」「大家さん」「保証会社」は様々な繋がり方をしています。
それぞれのケースを見ていきましょう。
大家さん → 管理会社 → 仲介会社
- 大家さんが管理会社に物件を預ける
- 管理会社が仲介会社に物件の広告・紹介を依頼する
- 仲介会社が契約に結びつける
最も多いケースです。
契約の際に利用する保証会社は、管理会社が手配します。
大家さん → 仲介会社
大家さんが仲介会社に直接、物件を預けるケースです。
管理会社は挟みません。
大家さんの気持ち
- 信用している知り合いの営業マンに任せたい
- 物件の近くに仲介会社があるから直接お願いしてみよう
物件を預かった仲介会社が、管理会社の役割も担います。
契約の際に利用する保証会社も、仲介会社が手配します。
大家さん = 管理会社 → 仲介会社
管理会社が物件を所有しているケースです。
大家さん = 管理会社ということ。
物件の広告・紹介だけ仲介会社に依頼します。
大家さん → 管理会社 = 仲介会社
大家さんから物件を預かった管理会社が、物件の広告・紹介まで行うケースです。
管理会社が仲介会社の役割も担います。
大家さん = 管理会社 = 仲介会社
物件を所有している管理会社が、管理・広告・紹介まで全て行うケースです。
大家さん = 管理会社 = 仲介会社ということ。
資金や人員が豊富な会社であれば、1社で全て担えます。
なぜ役割分担をしているのか
賃貸物件の経営は大変
- 物件を建てる
- 入居者を募集する
- 入居者と物件を維持管理する
賃貸物件の経営は、資金や人員、資格、知識が必要です。
個人や小さい会社では全てを担うことは難しいため、役割分担をしているのです。
役割によって目的や収入源が異なる
同じ物件を扱っていても、それぞれの目的や収入源は異なります。
【収入源】大家さんからの管理料
【目的】管理している物件を満室にしたい!
【悩み】物件の維持、入居・更新・退去の管理…やることが多い…
【解決策】仲介会社に広告・紹介 / 保証会社に家賃滞納の対応をお願いしよう!
【収入源】入居者からの仲介手数料
【目的】お部屋を探している人と物件をマッチングしたい!
【悩み】紹介できる自社の物件が無い / 数が少ない…
【解決策】管理会社の物件も含めて提案すれば、お客様に合った物件が見つかりそう!
【収入源】入居者からの家賃 【目的】所有している物件を貸したい! 【悩み】維持管理や入居者募集のやり方がわからない / 対応する時間が無い… 【解決策】管理会社に全てお任せしよう!
【収入源】入居者からの保証料 【目的】顧客を増やしたい! 【悩み】顧客の獲得が難しい… 【解決策】管理会社と提携して顧客を共有してもらおう!
役割分担をして支え合うことができるのは、それぞれの目的や収入源が異なるからこそ。
1件の契約にもたくさんの人が関わっています。
タイミングごとの適切な連絡先
お部屋探しから退去まで、タイミングによって対応してくれる不動産屋は変わります。
お部屋探しサイトからのお問い合わせ〜契約 = 仲介会社が担当
入居〜退去 = 管理会社が担当
「契約までお世話になったから…」と、入居後の相談を仲介会社にする方は多いです。
入居後のことは、仲介会社では対応できません。
また仲介と管理が同じ会社でも、対応部署が異なる場合があります。
入居後の連絡先は契約書に書いてあるので、大切に保管しましょう。
まとめ【 みんなのゴールは契約 】
「管理会社」「仲介会社」「大家さん」「保証会社」
それぞれの役割・収入源は異なりますが、ゴールは同じ。
お部屋を契約してもらうことです。
というイメージは一昔前のものです。
今はネットから簡単に不動産の知識を得ることができ、悪い行いは口コミですぐに広まります。
「お客様の利益を第一に考えて行動することが、契約への近道になる」
入居者・不動産屋の双方にプラスになるような業界になりつつあります。
一部の悪い不動産屋に当たってしまっても、少しでも知識があれば「あれ?おかしいぞ?」と気付くことができます。
正しい知識を付けて、自分の意思・自分のペースでお部屋探しを楽しんでくださいね!